四十九日を終えて一区切りついても、その先には一周忌、三回忌と回忌法要が続きます。三回忌が没後2年だと知らないまま、3年目の日程で親族に声をかけてしまう例は珍しくありません。
回忌法要とは、故人が亡くなった月日と同じ日に、決まった年ごとに営む供養です。一周忌は満1年目、三回忌から先は「◯回忌は没後(その数−1)年」と数えます。
何回忌が没後何年にあたるかを早見表で示したうえで、日取りの決め方、弔い上げの時期、参列者やお布施の目安まで見ていきます。宗派や地域で変わる点は都度ふれるので、自分の家に置き換えながら読み進めてください。
回忌法要の数え方
回忌法要でつまずきやすいのが年の数え方です。ここでは、三回忌から先の数え方と一周忌との関係、そして年忌を営む年の並びを見ていきます。
三回忌以降は没後の年数に1を足して数える
三回忌から先の回忌は、亡くなってからの満年数に1を足した数で呼びます。命日そのものを1回目と数える、数え年の考え方が残っているためです。引き算を一つ挟むだけなので、覚えてしまえば手元の紙とカレンダーだけで割り出せるでしょう。
三回忌は没後2年、七回忌は没後6年にあたり、「◯回忌は没後(その数−1)年」で計算できます。
とくに取り違えが多いのが三回忌で、没後3年と数えてしまう方が少なくありません。2026年1月1日が命日なら、三回忌は2028年1月1日です。1年ずれたまま案内状を出すと、僧侶の予定も親族の予定も押さえ直すはめになります。数える自信がないときは指を折らず、この記事の早見表で年を確かめてください。
一周忌の翌年が三回忌にあたる
一周忌は、命日から満1年目に営む最初の年忌です。一回忌でなく一周忌と呼ぶのは、一年を一周した節目という意味からです。四十九日の忌明けから百か日法要を経て迎える法要で、回忌の中でも参列者がもっとも多くなります。遺族や親族のほか、故人と親しかった友人を招く家も少なくありません。
一周忌の翌年には、間を置かず三回忌が続きます。没後1年と没後2年で2年つづけて法要を営むことになるため、一周忌を終えたらそのまま次の日取りへ動いてください。三回忌の次は没後6年の七回忌なので、そこからは4年ほど間隔が空きます。2年続きの負担を見込んで、一周忌の席で三回忌のおおよその時期まで親族と話しておくとよいでしょう。
三回忌の次は七回忌で四回忌は営まない
年忌を営む年は決まっていて、三回忌の次は七回忌へ飛びます。四回忌や五回忌、六回忌にあたる法要はありません。一周忌と三回忌を続けて終えると、そこから4年ほど何もない年が続くことになります。並んでいる回忌を書き出すと、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌と、三回忌から先は三か七のつく数ばかりです。
毎年営むものと思い込んでいると、年忌のない年に「今年は何回忌だろう」と迷いがちです。法要のない年は、祥月命日に墓へ参って手を合わせるだけでかまいません。三十三回忌から五十回忌までは17年も間が空くので、次にどの年忌が来るかは下の早見表で確かめておきましょう。
回忌法要の早見表
何回忌が何年目にあたるかは、表で確かめた方が早く済みます。ここでは没後の年数をまとめた早見表と日取りの決め方、年回りが重なった年の考え方まで見ていきます。
早見表は命日の年に年数を足して読む
早見表は、命日の年に没後の年数を足して法要の年を割り出す形で使います。2026年に亡くなったなら、一周忌は2027年、三回忌は2028年です。月日はいずれも祥月命日、すなわち亡くなった月日と同じ日にあたります。下の表で、自分の家が次にどの回忌を迎えるかを確かめてください。
| 回忌法要 | 没後の年数 | 命日が2026年の場合 |
|---|---|---|
| 一周忌 | 1年 | 2027年 |
| 三回忌 | 2年 | 2028年 |
| 七回忌 | 6年 | 2032年 |
| 十三回忌 | 12年 | 2038年 |
| 十七回忌 | 16年 | 2042年 |
| 二十三回忌 | 22年 | 2048年 |
| 二十七回忌 | 26年 | 2052年 |
| 三十三回忌 | 32年 | 2058年 |
| 五十回忌 | 49年 | 2075年 |
一周忌だけが没後1年で、三回忌から先は回忌の数から1を引いた年数です。表の年数はどれも満年数なので、命日の年に足せば法要の年がそのまま出ます。三十三回忌を弔い上げとして、そこで年忌を終える家も多くあります。五十回忌まで続けるかどうかは宗派や家の考えで変わるため、菩提寺に確かめておきましょう。
どの回忌を営むかは地域や宗派で変わります。表は一般的な年忌なので、家の習わしを菩提寺や親族に確かめてから日取りを決めてください。:::
### 法要の日は命日より前の休日に決める
法要の日は、祥月命日の当日か、その手前の土日に決めます。平日に当たると親族が集まりにくいため、直前の休日へ動かすのが一般的です。命日を過ぎての後ろ倒しは、供養が遅れるとして避けます。遠方から来る親族がいるなら、移動しやすい昼前後の開始かどうかも見ておきます。
日取りが固まったら、菩提寺へ早めに連絡してください。土日や大安は法要が重なりやすく、希望の日が埋まることも珍しくありません。候補を2つほど用意してから電話すると、調整がまとまりやすくなります。会場も会食も人数が決まらないと手配できないので、案内は1か月前までに出しておきましょう。
### 年回りが重なった年はまとめて営む家もある
年数を書き出してみると、二人の年回りが同じ年に重なることがあります。父の七回忌と祖母の三十三回忌が同じ年に来る、といった具合です。別々に営めば参列者を二度呼ぶことになり、日取りの調整も費用も二重にかかります。こうした年は、一度の法要で両方をまとめて営む家もあります。
まとめてよいかどうかは、宗派の考えや菩提寺の方針で変わるものです。日をどちらの命日に寄せるか、お布施をどう包むかも含めて、菩提寺に相談してから決めてください。案内を出すときは、どなたの年忌をあわせて営むのかを書き添えると、参列者も迷いません。早見表で家族それぞれの年を並べ、重なる年が先にないかを確かめておきましょう。
## 弔い上げの時期
回忌法要をいつまで営むかに、決まった規則はありません。ここでは弔い上げの目安と五十回忌まで続ける場合の考え方、年忌を終えたあとの供養まで見ていきます。
### 弔い上げは三十三回忌で営む家が多い
弔い上げとは、故人の年忌をここで最後にすると区切る法要です。この日を境に個別の法要は営まず、以降は先祖としてまとめて供養します。時期は三十三回忌とする家が多く、没後32年目にあたります。長い年月が過ぎ、故人を直接知る親族も少なくなる頃合いです。
弔い上げの席では、僧侶に読経を頼み、位牌を菩提寺へ納める家もあります。位牌をどう扱うかは寺によって決まりが違うので、当日に持ち込まず前もって相談してください。年忌を締めくくる最後の法要にあたるため、一周忌に近い規模で親族を招く家も見られます。誰をどこまで呼ぶかも含め、親族と菩提寺の双方に相談してから日を決めましょう。
### 五十回忌まで続ける家もある
弔い上げの時期に決まりはなく、五十回忌まで年忌を続ける家もあります。没後49年目にあたる法要で、三十三回忌からさらに17年が空く計算です。菩提寺との付き合いが長く続いてきた家や、墓を代々守ってきた家に見られます。十三回忌や十七回忌など、区切りの年だけを選んで営む形も家によってさまざまです。
どこで区切るかは、宗派の考えと家の事情の両方で変わるものです。参列できる親族が減り、法要そのものが重荷になってきたなら、三十三回忌を待たずに区切ってもかまいません。墓を継ぐ人がいるかどうかも、年忌をどこまで続けるかの判断に関わってきます。何回忌まで営むか迷ったら、家の事情を包み隠さず菩提寺に伝えて相談してください。
### 弔い上げのあとは先祖としてまとめて供養する
弔い上げを終えた故人には、その先の年忌を営みません。以降は先祖の一人として、家の供養の中でまとめて手を合わせる形になります。個別に守ってきた位牌も、先祖代々と記した位牌へ合わせる家が多いようです。菩提寺へ納めて供養を頼む家もあり、扱いは寺の決まりによってさまざまです。
年忌を締めくくっても、供養そのものが絶えるわけではありません。お盆や彼岸に墓へ参り、故人を含めた先祖へ手を合わせる日は残ります。位牌をどう扱うかは寺ごとに考えが違うので、弔い上げの日取りを相談するときに、そのあとの供養までまとめて菩提寺へ尋ねておきましょう。
## 回忌法要の営み方
回忌法要は、年を追うごとに規模が小さくなっていきます。ここでは参列者の範囲と案内の出し方、会食を省く場合の考え方、お布施の目安まで確かめておきましょう。
### 参列者は回忌を追うごとに身内へ狭める
参列者の範囲は、一周忌をもっとも広く取り、回を追うごとに狭めるのが一般的です。一周忌には遺族と親族のほか、故人と親しかった友人を招く家もあります。三回忌からは親族までにとどめ、七回忌より後は近しい家族だけで営む家も多くあります。故人を直接知る人が年々減っていくからです。
誰を呼ぶかが決まらないと、会場も料理も手配できません。読経のあとに会食を営むなら、席数と駐車場も人数から逆算します。僧侶の読経そのものを法要と呼び、会食まで含めた集まりを法事と呼び分けるので、案内状では言葉の使い方にも気を配ってください。呼び分けの決まりは[法要と法事の違い](/houji-houyou-chigai/)の記事にまとめたので、案内を書く前に目を通しておきましょう。
https://shukatsu-hiroba.com/houji-houyou-chigai/
### 案内は1か月前までに電話か案内状で伝える
案内は、日取りと会場が固まったらすぐに動きます。身内だけの小さな法要なら電話やはがきで足りますし、人数が多いなら案内状を出す家もあります。伝えるのは日時と会場、会食の有無、服装が平服か喪服かの4点です。会食を用意するなら、出欠の返事をもらう期日も書き添えておきます。
1か月前を目安にするのは、料理や返礼品の手配が人数で決まるためです。店の締め切りから逆算すると、日取りそのものは2か月ほど前に固めておきたいところです。遠方の親族には宿や交通の都合があるので、案内状を待たず先に電話で声をかけてください。返事がそろったら、会場と菩提寺へ人数を伝えて手配を確定させましょう。
### 会食を省くなら案内の時点で伝える
読経のあとの会食は、必ず営まなければならないものではありません。回忌を重ねて参列者が身内だけになると、読経を終えたら会食を設けずに解散する家もあります。省くと決めたなら、案内の時点でその旨を伝えてください。会食があると思って来た方に、気まずい思いをさせずに済みます。
僧侶が会食に加わらない場合は、御膳料として5千円から1万円ほどを別に包んでおきましょう。会食の代わりに折詰や返礼品を渡す家もあり、その分の手配も人数から決まります。会食を省けば費用も時間も抑えられるので、親族の高齢化で長い集まりが負担になってきたなら、七回忌あたりを境に切り替えてもかまいません。
### お布施は3万〜5万円が一つの目安
お布施は、読経への謝礼として僧侶に渡す金銭です。回忌法要では、おおむね3万円から5万円が一つの目安とされます。ただし定価というものはなく、金額は寺や地域、宗派によってさまざまです。一周忌のお布施も、四十九日と同じくらいを見込んでおくとよいでしょう。
お布施とは別に、御車代と御膳料を包む場面もあります。僧侶が会場まで足を運ぶなら御車代を、会食を辞退されたなら御膳料を、それぞれ5千円から1万円ほど用意しておきましょう。表書きは御布施で、封筒は白無地か奉書紙を使います。金額に迷ったら、値段を尋ねるのは失礼だと思い込まず、菩提寺や葬儀社に率直に相談してかまいません。回忌ごとの目安や封筒の書き方は、[法要のお布施の相場](/houyou-ofuse/)の記事で確かめてください。
## まとめ
回忌法要は、一周忌が満1年目、三回忌から先は「◯回忌は没後(その数−1)年」で数えます。三回忌は没後2年、七回忌は没後6年、十三回忌は没後12年にあたり、没後32年目の三十三回忌を弔い上げとする家が多くあります。五十回忌まで続けるかどうかは宗派や家の考えしだいで、決まった規則はありません。日取りは祥月命日か直前の休日に取り、菩提寺へは早めに連絡してください。参列者は回を追うごとに身内へ狭まり、お布施は3万円から5万円が一つの目安です。年数を取り違えると案内状の日付まで狂うので、早見表で確かめてから親族に声をかけましょう。
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